2017年5月22日月曜日

数学外書輪講I(第4回)

[場所1E501(月曜日5限)]

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今回はlinear algebraの続きのところを読みました。

内容はさておき、予習の仕方、発表の仕方について少し書きます。

ノートを作ることについて
多くの人は自分のノートを作っておらず、その場で説明をしていたと思います。

この授業では、一回の分量は少しずつですが、セミナー形式を取っています。
なので、予習ノートを作っておくことをお勧めします。

ノートの作り方は、自分が黒板に書くであろう文章をノートに書いておく
というのが定番です。
じゃあどのような文章を黒板に書くか?ということですが、
伝えたいこと。例えば定義や定理のステートメント、証明など理路整然と
書かれていれば問題がありません。
思いついた順に放射状に用語を並べるというのは問題外です。
これまで受けてきた分かりやすいと思われる先生の板書の書き方を思い出し、
参考にするとよいと思います。

ちなみに、東大の河東先生のページ、阪大の落合先生のページに、筑波大の
竹山先生のページにセミナーの準備の仕方について書かれていますので参考にして見てください。
河東先生のページ(リンク)
落合先生のページ(リンク)
竹山先生のページ(リンク)


黒板の使い方について。
ノートは、黒板に書く内容を書いておけばよいと思いますが、
数学の場合、定義が出てこれば、その内容をちゃんと黒板に書いて欲しいです。

例えば、日本語で書く場合なら、


--------------------------------------
定義(線型独立linearly independent)

・・・・・・・・・・・をみたすものを線型独立という。
--------------------------------------



--------------------------------------
定理
・・・・を仮定する。
このとき、・・・・・が成り立つ。
--------------------------------------



などとなります。定理は必ず仮定と結論があります。
どのような仮定の元、どのような結論が導けるのか?
を明確にしてください。

また、大事な定義であれば、仮定などを口だけで説明せず、黒板に全て書いてください。
補足事項なども後で口で言うだけではなく、丁寧に書いておくとよいでしょう。


話し方について
どのような話し方をすればよいか?ですが、テレビのアナウンサーに育てるつもりは
ありませんので、ある程度聞き取れるように話してもらえば、十分です。
しかし、聞き手を混乱させないためには、

「・・・について考えます。」
「これから・・・を証明します。」
「これから・・・を定義します。」
「・・・のためには・・・を示せば十分となります。なので、・・・の部分を証明します。」
「次の話にうつります。」


など、話の方向性を指示することで、断然話し方がよくなります。
聞いている人を自分の話に誘導するようにして話してください。


などなど、予習の仕方から話し方まで、最低限のこれらのことを心がけただけでも、
かなりよいプレゼンテーションとなります。

あと、内容に自信を持って話すということも大事です。
そのためには完璧に内容を理解することが必要となります。

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